生まれてくる子はひとりのはずでした
でもふたりが出てきました
ひとりは死にかけて
「チィ チィ」と鳴いていました
その小さな声が絶えてしまったときに
おとうさんは残ったもうひとりを抱きながら
「ジーザス(神様)!」とつぶやきました
そんな家族のはなし
突然ですが
街のみんなが喋るセリフはプリンセスの日記のページを新しく入手するたびに更新されます。
北風兄弟との戦闘後にわざわざ街まで戻って
「みんなの最後のひとこと」を聞いてくれたプレイヤーさんはどれだけいるのだろうか
(まあぶっちゃけあまり見る人いないと思ったので重要なセリフを喋る子はいません)
しかし困ったことに
レジーの本音はそのあたりの段階まで出てこないっていう。
旦那のレジー。
本棚の日記は途中で破かれていますが、残っている最後のページには
『ドロシーの腹が大きくなってきた』事をあまり良く思っていない描写があります。
”ところでマリアはもちろん小さい女の子なので、妊婦さんのおなかが大きくなることは知っていても
その大きなおなかの中で何が起きているかは知りません
もちろん彼女に作られたレジーだって知りません。”
ラスボス戦後に見られるジーザスやチイの思い出でもレジーは辛辣です。
チイに会いに墓場に行ったことを「何考えてんだ」と吐き捨てたり。
”彼の知ってる『父親』はプリンセスから伝え聞いた彼女の父親だけ
プリンセスはもちろん大好きなお父さんを「優しくて、あまり怒らなくて、私の話をよく聞いてくれる」と褒めまくります。
「プリンセスの父は彼女を置いたまま帰ってこない、つまりきっと良い親ではないのだ
つまり良い親になるにはその反対であればいいのだ」
なんという大失敗。”
で、彼の最後のひとことは何だったのかっていうと
”「頼むから二人を連れて出て行ってくれ
くすぶっている駄目親の事など忘れて、外の世界を見ろと教えてやってくれ」”
一方のドロシー。
2人の子供を産んだ時に体力消耗しすぎて寝たきり状態です。
カインに対してお茶も出せないことを詫び、せめてゆっくりしていくよう勧めてくれます。
”カインは『お客様』なので。”
ジーザスが仲間に入ると、ドロシーは我が子と遊んでくれるカインに礼を言ってくれます。
我が子をカインやドドに任せっぱなしにしていることを詫びてもくれます。
”でも、ごはんを作ったりお掃除したりベッドのシーツを変えたり洗濯したり
全ての家事を引き受けているレジーへのねぎらいの言葉は一度たりとも口にしません”
冒険が進むと、あまりジーザスを危ない所にやらないで欲しいと言ってきます。
子供はあんまり危ない事しちゃ駄目よと。
”『親の責任になるから』と付け加えて。”
そして極めつけに「最後のひとこと」
”チイがそこに存在していることを認めない”
ふたりの第一印象の狙い処は『性格悪い旦那と穏やかで優しい嫁』
最後まで話を聞いたときのふたりの印象はどうだったでしょうか。